コラム:電源コードやマイクケーブルを養生テープで養生した際のベタベタ解決法はこれしかない

多くの音響屋さんが必ず経験し苦労する養生テープのベタベタ問題。
床等に這わせたケーブルに直接養生テープを貼ると、塩化ビニルの可塑剤が養生テープの粘着剤と化学反応を起こし、粘着剤を溶かす現象が起こります。
これにより粘着剤が柔らかくなり、ケーブルに付着しベタベタが残ります。

こればかりは養生テープの特製上致し方ないのが実情です。
当社でもイベント終了後は写真のように事務所でケーブルの清掃を毎回行っています。
これが意外と負担が大きかったりします。。。
ケーブル、コードのベタベタの清掃

ベタベタを綺麗に落とす方法

当社では毎回、ベタベタしたケーブルには灯油を使って清掃クリーニングをしています。
具体的には灯油をボロ雑巾などに湿らせ、ベタベタした部分を集中的に拭き取ります。
こうすることにより灯油の油分でベタベタした粘着剤を分解し、取れやすくなります。

灯油の臭いがダメな人にとっては苦痛な作業ですが、今のところ手軽で確実にベタベタが拭き取れるベストな清掃方法です。

ケーブル養生専用の養生テープもあります!

こういった問題を解決すべくテープメーカーも専用の商品を開発し販売をしています。
この商品は粘着剤を変えるというのではなく、テープを粘着剤に触れないようにするもので貼り方に注意が必要です。
時間が取れないイベント等の現場ではケーブルの養生に時間を割く事ができず、現場として使い勝手がイマイチ。
また一般的な養生テープに比べて価格が高価なので、その日限りで多くの長さを必要とする養生テープとしては使い辛いのが実情です。
◆ダイヤテックス パイオラン 仮設コード固定用テープ

100円ショップのフロアマットを使ったケーブルカバー

室内などで養生テープを床に貼る事ができる場合、当社では100円ショップなどで販売しているフロアマット(車用?)をハサミでカットしケーブルカバーとして使っています。

また屋外やホールなどでは専用のケーブルカバー(ケーブルプロテクター)を用意し保護をしています。

画像はホールに敷いたケーブルプロテクター。
観客が歩く横方向に設置し足を引っ掛けないように敷きます。
ケーブルプロテクター使用例

時間の無い現場で活躍!?あっというまにコードを床に貼るアイテム

動画サイトに面白い商品を見つけました。
これがあればかなり楽にケーブルを貼る事ができそうですね。